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camelc by 松野尾仁美

Author:camelc by 松野尾仁美
福岡市内の小さな設計・デザイン事務所です。
旦那がフラッフィックデザイン、所長である私が建築デザインを担当しています。
HPはhttp://www.camelc.net/です。


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県産材見学会の主旨

 「県産材を見る」見学会の主旨は以下の通りです。

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 東日本大震災以降、エネルギーのあり方、地域のあり方、インフラのあり方、そして、防災への取り組みが見直されています。今後の方向性として、大きなインフラに頼るのでなく、地域は地域で独立したエネルギー循環ができる地域分散化の考え方が出てきております。

 地域分散化の声が高まる中、各地の産業は必ずしも、上手く循環しているわけではありません。特に、現在の林業は外材におされ、各地域では林業が衰退しており、山が荒廃している現状があります。荒れた山は、保水能力も落ち、防災の観点からも、望ましい状況ではありません。山を保全するには、山に人の手が入ることが一番ですが、その為には、材木を使い、林業が活性化することが必要です。また、地域で生産した材料を地域で消費する地産地消の考え方は、地域での循環型社会を形成することに繋がります。

 おりしも福岡県では、今年度、一定基準の福岡県産材を使用した建物には補助金を給付する制度を行っており、福岡県産の材木について広く知って頂くことを考え、見学会を企画いたしました。講師には木挽棟梁として各地での講演を行っておられる杉岡世邦氏をお迎えし、試験所や製材の様子の見学に加えて実際に山を見て頂こうと考えております。

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 たった1回の見学会で、国産材の流通がよくなり、林業が活性化されるわけではないのですが、建築士にできることは何かを考え、自分自身が住宅設計へ取り組んでいく中、その理念を少しでも生かしていけたら。と考えております。


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県産材見学会

 11月26日は、(社)福岡県建築士会研修委員会主催で、県産材の見学会を行いました。

 
 まずは、久留米にある森林林業技術センターを見学。樹種やヤング率の解説を頂いたあとに、実際に材木のヤング率を測定するデモンストレーションをして頂きました。
 
 ↓材木を打診して計測される周波数と比重からヤング率が測定できます。

森林林業技術センター



 午後からは、杉岡製材所の杉岡さんにレクチャーを頂き、その後、実際に材木と製材所、杉山を見学しました。

 ↓材木を見ながら、杉岡さんの解説を聞きます。

県産材見学会

 
 ↓材木は中心部分の赤身(赤い部分)と周辺の白太(白い部分)にわけられます。
 
  白太に比べて、赤身は腐朽しにくいことから、杉岡製材所さんでは、赤身の使用をお勧めされています。

  下の段の材料は赤身の部分がはっきりわかりますね。
 
赤身と白太


 ↓最後は、実際に山に行きました。

  吉野方式の植え方の話しなど、色々と勉強になりました。

杉山

  ご参加頂いたみなさま、森林林業技術センターの占部さん、杉岡製材所の杉岡さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

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設計事務所の存在意義

 先日の打合せで、「何かあったら、かぶるのは工務店で、設計事務所は守られている。」という話があり、しばし考えさせられました。(まぁ、私のような弱小事務所は守られている。という実感はあまりないですし、リスキーであることも承知しているのですが。)

 正直、工務店で設計も施工もできるところが大多数でしょう。

 家を建てるのには、工務店、ハウスメーカー、設計事務所とシナリオは色々あるのですが、敢えて設計事務所を選ぶのは?

 過去にハウスメーカーに居た自分としては、ハウスメーカーと設計事務所の家作りが全く違うことは間違いない。といえます。

 じゃあ、デザイン力があって、設計センスもあり、性能や良質な家作りに対して、意識の高い工務店は?

 そういうところなら、設計事務所の出番はないかもしれませんね。


 以前、とある方から「建築は、設計と施工が分かれているのが、納得がいかない。カメラだって、車だって、設計も製作も同じところが責任を持ってやるでしょう。それなのに、建築は作らない人が設計している。おかしいですよね。」と言われたことがあります。(この方は施工業者。)

 
 とある設計事務所を主宰している方の言い分は、「施工が不正をしない為の、第三者監理が必要なんだ。」と言ってましたが、これは、これで、不遜な言い方だと思ったりします。

 (それなら、設計はしないで、検査事務所というインスペクター業務になるのでしょうか?)


 それぞれの言い分があるようですが、私の考えはこんな感じです。

 ◎ 設計者は住まい手の代理者であり、住まい手のことを第一に考え、様々な情報の統合し、全ての調整作業を行う。

 ◎ 本来は、自分の手で施工できるのが望ましいのかもしれないが、自分の芸術的な表現や職人的な部分を封印して、アートでなく実際に機能する現実的なものを構築するには、自らの手で作らない切り離したスタンスは有効である。

 ◎ 実際に機能するものを構築するには材料や工法を積極的に理解した上で、現場での対応力が必要となる。


 幅広い選択肢の中から、選んで頂けるのは、本当にありがたいことで、求められる何かが必要なのだと感じます。

 残念ながら、この打合せでは、私自身はあまり必要とされていないことが、身にしみてわかったのですが、それは、自分自身の力量不足であると理解し、必要とされる「何か」を生み出していかなければならないな。と思ったのでした。


 
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ステラライト製作

 去る11月19日に、ライトニックさんの「手作りの灯りワークショップ」に行ってきました!

照明器具1

 
 以前から、友人の自宅に素敵な星型照明器具があり、聞くところによると、手作り!らしい。

 かなり、いい感じだったので、欲しいな~。と思っていたところ、ワークショップのお誘いを頂いたので、参加してきました。


 ↓友人は大物に挑戦中。手馴れた手つきで、サクサク作って行きます。

照明器具2

 
 ↓私が作ったのは、こちら。わりとシンプルにしてみました。
  
照明器具3


 クリスマス前に、玄関前を彩るのに丁度いい感じです。

 他の参加者の方を見ていたら、唐草模様のものや、色つきのものなど、個性がありました。

 同じ形でもアレンジで、全然雰囲気が違うので面白いです。


 本当はコンセント式の器具だったのを、無理を言って引っ掛けシーリングに替えて頂きました。

 ライトニックの川崎さんには、色々とお世話になり、ありがとうございました。
 

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材料検収

 進行中の雨水利用実験住宅は、地産地消の考えもあり、県産の木材を使用しています。

 しかも、その材木は「杉岡製材所」さんから、入れて頂きました。

 「杉岡製材所」さんでは、手塩にかけられて育てられた、目の詰まった、良質の材木を扱っていらっしゃいます。

 
 先般、材料検収ということで、納品された材料を見に行ってきました。いずれも、天然乾燥です。


 私は材木の目利きではありませんし、そんなに材料の見立てに場数を踏んでいるわけではありません。

 でも、直感的に思ったのは、「いいものだ!」と。何より「艶がある!」

 杉岡さんにそのことをお伝えすると、「そうなんですよ。艶がある材は、不思議と強さもあるんですよね。」とのお答えでした。

材料検収

 
 ↓基本的には、柱は特一等の芯持ち材です。 

柱材1


 ↓階段の横に連続する4本の柱は、よく見えるところなので、割れの発生が少ない芯さり材でお願いしました。

柱材2


 いずれも、腐朽の可能性が少ない赤身が基本です。(芯さり材は一部、白太も混じった源平です。)

 
 贅沢です。


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生ものですから

 生ものには賞味期限がありますよね。 放っておくと、痛み始めますよね・・・

 コンクリートも生ものです。だって、「生コン」って、いいますよね。


 本日の現場。

 スラブのコンクリート打設でした。

 1台目ミキサー車のコンクリートを打設し、しばし、2台目を待ちます。

 しば~らくして、2台目のミキサー車到着。


 まずは、伝票確認。

 何時に出荷しましたか?

 ・・・・・・・・え?!

 もう間もなく、2時間経過・・・

 
 これ、不味いでしょ!!!!

 思わず、現場監督と目を見合わせます。

 現場監督「不味いですよね。」  私「不味いですね。」
 
 現場監督曰く、「持って帰って!」
 
 何をしていたのか、運転手に尋ねると、駅の近くで止めて、待っていたとのこと・・・

 おいおい。 


 
 コンクリートは工場で設計通り調合され、ミキサー車で出荷されます。

 混ぜた時から、化学的に反応が始まりますので、打設については、以下のような規定があります。

 
 <コンクリートの打設終了までの時間>

  コンクリートの練混ぜから打設終了までの限度時間は以下のように規定されています。

  外気温 25℃未満  120分

  外気温 25℃以上  90分


  ちなみに、打ち込み継続中の打ち継ぎ間隔の限度は以下の通りです。
 
  外気温 25℃未満  150分 

  外気温 25℃以上  120分

 
 本日は、最高気温25℃以下で、打ち込み終了までのタイムリミットは2時間(120分)でした。

 
 持って帰れ!というのは、勇気がいりますが、やっぱり品質を守るのには、守るべきことがあるのだと思います。 


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いよいよ着工

 先月地鎮祭を行った宗像の物件も、いよいよ着工です。

 土曜日には、お施主さんと現場監督とレベル設定について、詳細な打合せを行いました。

 こちらの現場監督さん。

 これまで、色々な現場監督とご一緒しましたが、今回は、今までで一番きめ細やかな感じで、頼りになる方です!!


 ↓ まずは、駐車場の床掘りから。

宗像着工

 これから、約半年間、よろしくお願い致します。


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雨水利用実験住宅

 10月25日に着工した「雨水利用実験住宅」は、着実に現場が進行中。


 まずは、住宅の基礎と一体的に作る貯留槽の施工から着手しました。

 雨水利用実験住宅の心臓部ともいえる部分に、まず初めに取り掛かることになり、連通管の位置、流入槽(沈殿槽)の深さ、各貯留槽の深さ関係、初期雨水フィルター枡との高さ関係と確認事項を一つづつクリアして行きました。(会議も何回も行い、施工図も何度も描き直して頂きました。)

貯留槽施工1


貯留槽施工2


貯留槽施工3


貯留槽施工4


 只今、打設後、湿潤養生中です。


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「カーネーション」

 毎日、NHKのテレビ小説「カーネーション」を見るのが楽しみです。

 といっても早朝から出かけたり、一日外出していたりで、見逃すことも多いのですが、見れるときは朝も昼も見ています! 

 主人公の糸子さんの男前なこと!

 自から行動して切り開いていく、その姿を見ていると爽快です!


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結婚記念日

 すっかり忘れていましたが、結婚記念日でした。


 夕方、移動中の車の中で、思い出しました。 


 これで、結婚15年目に突入。


 知り合って29年。付き合って24年。結婚して14年。


 長い付き合いになりましたね~  


 これからもよろしくお願いします。


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TPPへの参加?

 現在、TPPへの参加か、不参加か、国会議員も二分して大きく揺れています。


 日曜の朝、関口宏のサンデーモーニングを見ていたら、とあるジャーナリストの方が「TPPに参加すると、日本の持ってきた営みが壊れて、小規模農業の農村の仕組みが壊れる。それによって、文化的なものも失われてしまう。」と発言していたのを聞いて、なるほど!と思いました。


 これは、先日公開講座で講義を受けた「文化的景観」を失う。ことに繋がることであると、瞬間的に理解できました。


 日本の農業は棚田など小さな規模を生かしたもので、これを国際的な競争力が持つものにするためのシステムを導入することは農業の生産性を高めたとしても、「生業」を壊してしまう・・・それによって、文化的景観を維持することができなくなり、神楽など農村で五穀豊穣を祝って行われてきた地域の文化も維持できなくなる・・・


 失うものが大きいのではないでしょうか?


 経済的論理だけですすめるだけが大事ですか?


 これで、私はTPP反対派になりました。


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祝!ホークス優勝!!

 プレーオフ制度が始まって、苦節8年。ついにこの日が!!!


 リーグでは1位になっても、クライマックスシリーズで負けて、優勝ではない。というこの違和感・・・

 そんな気分を味わってきて、本当に、クライマックスシリーズでの勝利が悲願でしたね~



 祝!ソフトバンクホークス優勝!!!  


 
 全球団に勝ち越しての完全優勝。


 日本シリーズも期待しています! がんばれ~


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文化的景観

 11月1日は九州大学芸術工学部の公開講座「文化的景観と地域固有資源を生かしたフェスティバル」が行われました。

 「文化的景観とは、人間と自然との相互作用によって生み出された景観を示す。」とされ、「地域おける人々の生活、生業及び当該地域の風土により形成された景観地で、我が国民の生活、生業の理解に欠くことのできないもの」とされているそうです。


 この話を伺って、色々なことが腑に落ちました。


 文化的景観というのが、人間の作り出したものだけでなく、自然との相互作用で生みだされたとは、なんと明快なんでしょう!


 田んぼの風景や漁村の風景は、自然と人間の生業がもたらしたものが渾然一体となって、あの、何ともいえない日本人の心の底に響く景観となっていると理解できました。


 ちなみに国指定の重要文化的景観は「小鹿田焼の里」「大分県豊後高田市宇佐八幡の荘園」「天草津の漁村景観」などがあります。


 ぜひ、行ってみたいと思いました。


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九州大学公開講座学外演習

 10月30日は九州大学芸術工学部の公開講座「千年風土建築文化とフェスティバル」の学外演習で阿蘇まで行って来ました。

 午前中はアスペクタ。午後からは波野村の神楽館の見学でした。

 昼食は高森の田楽の里で、田楽を堪能しました!


 ↓アスペクタ 建築家 葉祥栄氏の作品です。

アスペクタ


 ↓田楽の里外観。12時頃入りましたが、予約していない人は4時間待ちだったとか・・・

高森田楽の里

 ↓これぞ、本場の田楽。美味しかったです。

田楽


 神楽館では中江岩戸神楽の資料をみることができました。


 
 当日は生憎の雨で、阿蘇の山頂も霧の中・・・


 初めて行ったアスペクタは想像以上にステージのコンクリートが「マス」として大きく感じられました。
 (イメージでは、薄いスラブだったんだけど・・・)

 アスペクタも神楽館横のステージも、そこに人が入り、演じられる建築空間としての場が成立して、初めて完成するのではないだろうかと感じました。

 何もないステージは、未完の空間のようでした。


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