![]() | 数あるブログがある中、ご訪問下さり、ありがとうございます。 有限会社CAMELC一級建築士事務所の松野尾仁美(まつのおよしみ)と申します。 |
![]() | 2013年の4月を持ちまして、独立して、14年目になります。 独立前はつくば市にある積水化学工業株式会社の住宅綜合研究所にて、住宅の性能分野における研究員として勤務しており、結婚を機に退職し、地元福岡に戻って参りました。 研究員時代もいつかは住宅の設計をやりたいと思っておりましたので、退職後に設計事務所や工務店に就職活動でまわりましたが、残念ながらどこからも採用されませんでした。 面接の対応など至らない点があったのかも知れませんが、どちらでも「結婚されていますね。お子さんが生まれたらどうするんですか?」「家事との両立がありますよね。遅くまで働けないですよね。」と、言われるのです。「頑張ります!」「帰りが遅くても何とかなります!」と声高に言うのですが、不採用の連絡ばかりでした。 そうしている内に、子どもを授かりましたので、暫くは育児に専念して、そのうち、どこかで設計の仕事ができるといいな。と思っていましたところ、高校時代の友人から「家を建てたいのだけど、設計してくれる?」と電話があり、これを機に独立する運びとなりました。 独立したものの、事前に何の準備もなく、また、娘は生後4ヶ月で、育児と仕事の両立を試行錯誤で行う毎日で、寝る間がない状況でしたが、母のサポートと保育園に入園できたことで、何とかこなしてくることができました。 |
![]() | こんな経験をしたことから、女性は結婚、出産、育児というライフステージ毎に生き方が大きく転換することや、家事に育児にと、負荷が多いことを痛感しました。 だからこそ、育児に家事、そして仕事にと忙しい女性のために、よりよい住まいを提供したいと考えています。 女性目線での使い勝手のよい家事動線や人間工学視点を取り入れた計画で、女性の暮らしをサポートしたいと思っています。 |
![]() | 自分が子どもを持ってから、子ども時代に良い物に触れさせたい。無垢の木など、本物を知って欲しい。そして、変化のある空間や庭との連続性のある空間を味合わせてあげたい。と改めて思うようになりました。 また、保育園で娘がすごした豊かな日々を思い出し、発達心理学の要素も取り入れたいと考えています。 |
![]() | これまで設計活動を行ってきて、住まいには住まい手の心理、性格が色濃く反映されていることを実感しています。 これは、当たり前のように思われていますが、一般的には作り手サイドから提供される住まいに、住まい手が合わせているのが現状で、それが当たり前のようになっています。 私の設計では、住まい手らしさを一番に。と考えており、住まい手にあわせるので、あまり作風がありません。 住まい手の要望やその方らしさを具現化したいと思っているからです。 そして、居心地の良さを優先したいと思っています。 居心地のよさや、質感、使い勝手やメンテナンス、そして、工務店の仕事のしやすさのことを考えると、格好良さだけをシビアに追求することができないのです。 当事務所では、クライアントからのお任せコースはありません。(笑) こちらの提示する図面をご覧頂きながら、ここは、こうしようか。いや、こうがいいかな。といったキャッチボールをして、進めていきます。 わずらわしい作業かもしれませんが、ぜひ、一緒に家づくりをしたいとお考え頂ける方との出会いを楽しみにしております。 |
2013年4月
松野尾仁美

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