先月、7月16、17、18日に開催された天草・高浜フィールドワークについて、参加者から感想文を募り、文集にするというご連絡があり、私なりに感想をまとめました。
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一日遅れで入った高浜は、じりじりと焼け付くような炎天下の日差しのもと、海の色がまぶしいばかりでした。私が到着した時は、すでに、参加者の皆さんはフィールドワークに出かけており、熱心に活動中のご様子でした。
遅ればせながら、町を散策すると、町の構造が変化に富んでいて、大変面白いことに気づかされます。海と山、そして川と多様な要素が絡み合い、ちょっと進んで振り返ると、全く別物の景色が眼前に展開されます。特に、曲がりくねった川沿いの様相は、一歩進むごとに、スライドが入れ替わるように瞬時にして変わり、まったくもって、油断なりません。この豊かなシークエンスを持つ町並みは、階層的でありながら、構成要素がシンプルなため、その魅力が素直に伝わるものとなっているのだと思えてきます。
実際、川沿いの石の積み方は大変美しく、随所にちりばめられた石の祠や石段など、高浜は石の文化の町であることを感じずにはいられません。斜めに積み上げられた石は、どんな職人が積んだのでしょうか。そのセンスの良さには驚かされるばかりですが、高浜の長い歴史と営みが培った技術と美的感覚が伝承されてきた証なのでしょう。
地元の方に「素晴らしい石の文化ですね。」とお伝えすると、「昔から、こうだから、特によいとは思っていなかったです。」との返答。それは、もったいない!と思った次第です。郊外の住宅地で育った私には羨ましい限りです。10歳までに育った環境は「原風景」として残るといいますが、変化に乏しく同様のプレハブ住宅が立ち並ぶ住宅団地に育つのと、高浜のような豊かな環境で育つのでは、随分と差がでてきそうだと感じました。
現地での活動は、夜のバーベキュー、翌日の発表会と、暑い、熱い、厚いものでした。今までに参加した、どのワークショップよりも濃い内容であったと思います。今回のことがきっかけになり、地元の方々と外部の方々と交じり合い、高浜の核となるものが整理され、豊かさや魅力の再発見に繋がればと思えます。
お世話になりました高浜のみなさま、藤原先生、三浦さん、タカクラさん、参加者のみなさまに、御礼申し上げます。ありがとうございました。
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一日遅れで入った高浜は、じりじりと焼け付くような炎天下の日差しのもと、海の色がまぶしいばかりでした。私が到着した時は、すでに、参加者の皆さんはフィールドワークに出かけており、熱心に活動中のご様子でした。
遅ればせながら、町を散策すると、町の構造が変化に富んでいて、大変面白いことに気づかされます。海と山、そして川と多様な要素が絡み合い、ちょっと進んで振り返ると、全く別物の景色が眼前に展開されます。特に、曲がりくねった川沿いの様相は、一歩進むごとに、スライドが入れ替わるように瞬時にして変わり、まったくもって、油断なりません。この豊かなシークエンスを持つ町並みは、階層的でありながら、構成要素がシンプルなため、その魅力が素直に伝わるものとなっているのだと思えてきます。
実際、川沿いの石の積み方は大変美しく、随所にちりばめられた石の祠や石段など、高浜は石の文化の町であることを感じずにはいられません。斜めに積み上げられた石は、どんな職人が積んだのでしょうか。そのセンスの良さには驚かされるばかりですが、高浜の長い歴史と営みが培った技術と美的感覚が伝承されてきた証なのでしょう。
地元の方に「素晴らしい石の文化ですね。」とお伝えすると、「昔から、こうだから、特によいとは思っていなかったです。」との返答。それは、もったいない!と思った次第です。郊外の住宅地で育った私には羨ましい限りです。10歳までに育った環境は「原風景」として残るといいますが、変化に乏しく同様のプレハブ住宅が立ち並ぶ住宅団地に育つのと、高浜のような豊かな環境で育つのでは、随分と差がでてきそうだと感じました。
現地での活動は、夜のバーベキュー、翌日の発表会と、暑い、熱い、厚いものでした。今までに参加した、どのワークショップよりも濃い内容であったと思います。今回のことがきっかけになり、地元の方々と外部の方々と交じり合い、高浜の核となるものが整理され、豊かさや魅力の再発見に繋がればと思えます。
お世話になりました高浜のみなさま、藤原先生、三浦さん、タカクラさん、参加者のみなさまに、御礼申し上げます。ありがとうございました。
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