NPO 日本民家再生協会(JMRA) 九州・沖縄地区事務局主催の「木挽き棟梁が語る『二つのスギ普請とこれからのスギ普請』」という講演に参加してきました。
お話をして下さったのは木挽き棟梁の杉岡世邦さんです。
(若い方には「木挽き」というのが、分からないかもしれませんね。)
木挽き職人さんは、山から切り出された材木を見て、その木から板材や横架材をどのようにとったらよいかを考え、製材していきます。
お話の中で、「40年間、日本の森林面積は変わりないが、人工林が4倍近く増えており、森林蓄積が増えている。しかし、国産材のシェアは26%と低く、森林資源から見ると100%自給できる。」とあり、林業従事者の高齢化や絶対数の少なさなど、悪循環になっている現状が見えてきました。
続いて、日本の建屋に使用された樹種の変遷のお話がでて、縄文時代はクリ普請、その後マツ普請、スギ普請と流れがよくわかりました。
その中で、スギが建築の主役となった時代が二度あり、鉄の工具が導入された弥生時代と工具が飛躍的に発展し室町時代以降の近世であったとのことです。
興味深かったのは、近世の茶室でのスギ普請についてのお話で、狭い空間にスギという素材が合うのではないか?というコメントでした。
そして、現代の日本は、人工林の中でもスギが一番多く占めており、スギ普請の時代なのかもしれません。
スギはやわらかく、親しみの持てる素材です。
その他、木材の基礎知識についてや、適材適所の話もあり、大変参考になるお話でした。
木を知るには山を見にいかないかんね~と思っています。

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お話をして下さったのは木挽き棟梁の杉岡世邦さんです。
(若い方には「木挽き」というのが、分からないかもしれませんね。)
木挽き職人さんは、山から切り出された材木を見て、その木から板材や横架材をどのようにとったらよいかを考え、製材していきます。
お話の中で、「40年間、日本の森林面積は変わりないが、人工林が4倍近く増えており、森林蓄積が増えている。しかし、国産材のシェアは26%と低く、森林資源から見ると100%自給できる。」とあり、林業従事者の高齢化や絶対数の少なさなど、悪循環になっている現状が見えてきました。
続いて、日本の建屋に使用された樹種の変遷のお話がでて、縄文時代はクリ普請、その後マツ普請、スギ普請と流れがよくわかりました。
その中で、スギが建築の主役となった時代が二度あり、鉄の工具が導入された弥生時代と工具が飛躍的に発展し室町時代以降の近世であったとのことです。
興味深かったのは、近世の茶室でのスギ普請についてのお話で、狭い空間にスギという素材が合うのではないか?というコメントでした。
そして、現代の日本は、人工林の中でもスギが一番多く占めており、スギ普請の時代なのかもしれません。
スギはやわらかく、親しみの持てる素材です。
その他、木材の基礎知識についてや、適材適所の話もあり、大変参考になるお話でした。
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