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camelc by 松野尾仁美

Author:camelc by 松野尾仁美
福岡市内の小さな設計・デザイン事務所です。
旦那がフラッフィックデザイン、所長である私が建築デザインを担当しています。
HPはhttp://www.camelc.net/です。


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菊池松囃子

 10月13日は、熊本県菊池市にて、「菊池松囃子能」が奉納されましたので、九州大学の公開講座学外演習として、見に行って来ました。

 「菊池松囃子能」は国の重要無形民族文化財で、約650年の歴史があり、その様は中世を垣間見ることができます。素朴さが芸能の始原を感じさせます。「菊池松囃子能」に引き続き、狂言も披露されました。


菊池松囃子1

菊池松囃子3

菊池松囃子2

 
 能場の向かいにある将軍木を懐良親王に見立てて、奉納するかたちをとっていますが、能場を含む一体の空間に将軍木(椋の木)といちょうの木、そしてケヤキの木という3本の大木が覆いかぶさるようにあり、あたかも天然の天蓋として、場を包み込んでいます。
 この3本の木があることで、能を奉納する場所が能場で完結するのでなく、観衆がいる周辺までもを能場として、取り込むことになっていると強く感じました。
 そして、素っ気無いまでの建物や意匠に対して、金に朱の扇がきらきらと映えて、それはそれは美しい空間でした。

 地元の小学生も見に来ていて、狂言を見ながら笑っている様子は、大事なことが伝承されているのだと感じずにはおれませんでした。

 菊池の文化の高さを感じるひと時でした。


 以下、菊池観光協会HPより「菊池松囃子能」のご紹介です。

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この能舞台は、江戸時代の寛政8年(1796)に再建されたもので、現在も毎年10月13日に「松囃子能」や「狂言」「仕舞」等が奉納されています。

旧舞台が焼失したため仮設舞台で催されていましたが、昔の定舞台を建てるにあたっては、藩の諸事節約の方針に従い、通常の舞台より縮小されたものとなっています。

能場では毎年10月13日に神事が行われ、将軍木の前では、秋の大祭の時松囃子能が披露される。

菊池の松囃子は、国重要無形民俗文化財に指定。

御松囃子御能は、南北朝時代15代菊池武光公が後醍醐天皇の皇子・懐良親王を菊池へ迎え、年頭の祝儀として、本城で催したのが始まりと伝えられおり、650年程代々絶えることなく継承され現在に至っている菊池の伝統芸能です。

室町時代から伝わる国の重要無形民俗文化財で、将軍木を懐良親王に見立て対面する位置にある能場で行われます(この建物も県の重要有形民俗文化財指定)松囃子能は懐良親王を菊池にお迎えしたときに始められた天下泰平を祈願する神事で、年頭の祝儀として正月2日に菊池城で催されたのが始まりとされ、現在では菊池神社の秋季大祭(10月13日)のとき奉納されます。

その遺産である松囃子能をほぼ当時のままの形で現代に伝えています。現在は菊池神社の秋の大祭に将軍木前の御能場で行われます。

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